苔のむすまで |
『苔のむすまで』杉本博司
『現な像』杉本博司
特に『苔のむすまで』は素晴らしい。
氏の知識や考えに触れられる貴重な内容になっていました。
能のこと、古美術のこと、マルセル・デュシャンのこと、ヘンリー8世と6人の后のこと、などなど。
これらのこと全てが「杉本博司」という美術家を形作っており、その作品へと繋がっていることが伺えます。
あと、驚いたのは本のつくり。
『苔のむすまで』のカバーをはずすと、
その裏に氏の作品、三十三間堂・千体仏が!
そして帯の裏にはワールドトレードセンター9.11についての
短い文章が印刷されています。
(表紙の写真がワールドトレードセンター)
なんて贅沢な本なんでしょう。
by noodle_soup
| 2009-06-03 19:31
| 読書