『別冊太陽 白川静の世界』 |
『別冊太陽 白川静の世界』
こんなのが出てたなんて知りませんでした。
以前にも書きましたが白川先生の著作は難しいんです。なかなかついていけません。
なので、こういった先生以外の人によって書かれたものがありがたい。
もちろん、先生が発見したサイについても、
わかりやすく掲載されています。
サイとは色々な漢字にある「口」と示された部分。右・告・谷・占・害・聖…などなど「口」がつく漢字は数多くありますが、これを「くち」だと解釈してしまうと説明が苦しいものが多すぎます。
先生が提唱したのはこの「口」が「神に捧げる祝詞を入れた箱」(サイ)だということ。これにより次から次へと「口」がつく漢字の説明がついていくとともに、甲骨文字の時代の文化まで見えてくるというわけです。
例えば「言」は「口」の上に「入れ墨をするハリ」を刺したカタチ。
神への誓いをやぶったら入れ墨の刑罰を受けることを示しているらしい。
昔はそれほど「言う」ということが重かったということ。軽口ばっかりの現代とは大違い(笑)。
などなど、サイにかぎらず白川先生の話は「へ〜!」の連続。
これは、まだ読み始めたばかりなので楽しみです。
by noodle_soup
| 2009-05-28 18:57
| 読書