小説の中の音楽〜『大公トリオ』 |
そんな中でもダントツで印象に残ったものはこれ、村上春樹の『海辺のカフカ』に出てくるヴェートーベンの室内楽『大公トリオ』。この小説のキーマンでトラック運転手・星野が喫茶店で耳にして以来、とりつかれたようにこの曲を聴くのですが、星野くん同様クラッシックにほとんど無知な僕はどんな曲か気になってしょうがない…。喫茶店のマスターが星野に語るうんちくも魅力的で、すぐにタワーレコードにCDを買いに走った覚えがあります。このCDの音源は60年以上前の録音なのでノイズが酷いですが、それがまたいいのかもしれません。
このトリオは「100万ドルトリオ」と呼ばれ、名だたる大物演奏家の3人らしいのですが大物同士なだけに仲が悪くて長続きしなかったらしい。ただ、演奏自体は主張のぶつかりあいで恐ろしく凄かったそう。(それって、ロック界に例えると、まるで「クリーム」…)
by noodle_soup
| 2009-03-09 19:52
| 音楽